私が某生命保険会社にて保険外交員と
して日々お客様宅を訪問している時に
こんな事がありました。
私が担当していた方は50代の女性で
私が担当する前から、保険に加入
されておられました
何年か通い、仲良くなる事で馴染も
出来、近くを通った際にご自宅に
お伺いしたり、道でばったり
会った時は世間話をする位でした
そんな時、その方から
携帯に連絡が入り
「相談したい事がある為
家に来て欲しい」
と言われました。
何だろう…と思いながら、訪問すると
お子様の事について…でした
その方は早くに旦那様を亡くされて
いて、その時の生命保険が子育ての
手助けになっていました
何度かその息子さんにもお会いした事
あります
『今回、息子が結婚することに
なって…
相手のお嬢さんも妊娠が分かって』
私「え~良かったじゃないですか!
おめでとうございます☆」
22歳と言う若さでのご結婚でしたが
とても晴れやかな気持ちになりました
お客様「ありがとう!!嫁子さんなら
そう言うてくれると思った
…でね、今日来て貰ったんが
…あの子、結婚するってのに
保険入ってなくって!
二十歳の時に一度言ったん
だけど”俺は病気しない
俺はケガしない・保険なんて
要らない”って
聞きもしなくって
私もその時はまだ良いか…
なんて思ったけど結婚するん
だから今回は絶対に入らせよう
と思って!!嫁子さん、一緒に
説得してくれる?」
保険外交員としては有難いお言葉です♪
私「是非!!」
お客様・息子さん・私で予定を合わせ
アポイントを取りました
初めはやはり
「要らない、もったいない」
と渋っていた息子さんですが
無事に加入して頂く事に…
その際の商品内容が
・三大疾病1000万
(使わず亡くなった場合は
死亡保障に変わる)
・介護保障保険1000万
(使わず亡くなった場合は
死亡保障に変わる)
・身体障がい保障保険1000万
(使わず亡くなった場合は
死亡保障に変わる)
・ケガの保険1回につき10万
・入院保険一泊二日以上の入院で
1日目から1万円と言う保障内容
でした☆
大工さんとして一生懸命働きだして
いた事や、結婚しこれから
生まれてくるお子様の為にも…と
この内容で最終的にはご本人も
お母さまも納得して頂きました
ですが…それから数か月経った頃
またお電話頂き…
お客様「嫁子さん?息子なんだけど
主人と同じく胃がんに
なってしまって…
手続き出来る?」
驚きながらも
約3か月の免責期間も過ぎていた為
問題無く請求手続き出来ます。
免責期間って?
保険加入後も保障を受ける事が出来ない期間の事。
殆どの保険が90日間もしくは3か月の設定を設けています
急いで手続し、先に1000万円を
受け取って頂きました
(実際にはプラス入院と手術の給付金)
…ですが若さもあってかタチの悪い
スキルス性胃がんで数か月で
亡くなってしまいました
生まれてくる子供のお顔も見れずに
無念だったと思います…
お客様にかける言葉が無くて、自分の
不甲斐なさにただただ悔しかったです
そんな時、息子さんのお嫁さんから
死亡保険金の手続きをしたいと
電話がありました
お嫁さんに会うのは初めてです
緊張しながら同席してくれたお母さま
も一緒におられて3人で息子さんの事を
思い出しながら、お話しし手続きを
進めました
最後、お嫁さんに言われたセリフを
今でも忘れられません…
『ありがとうございました
亡くなっちゃったの本当に
悲しいけどでもこの保険があった
から治療も出来たし、死亡保険金が
あるから生まれてくるこの子を
頑張って育てようって思えます』
保険は目に見えないものです
でもだからこそ、保険には【想い】
があります
実はこれって保険を売る側も
分からなかったりします
保険外交員って実はお客様から
なかなか『ありがとう』って
言って貰えない職業です💦
だからこそ、今回は悲しい出来事
でしたが、お母さまとお嫁さんに
そう言って貰えて
涙が出る程嬉しかった事を覚えています
注)このエピソードをこのブログに
載せるにあたり
今も仲良くさせて貰っている
お2人には了解を得ています
続きます!!